誰もが応募できるオンラインの写真コンテスト「IMA next」第27弾のテーマ「OPEN CALL」のグランプリ受賞者が発表された。
IMAプロジェクトが主宰する「IMA next」は、2019年に発足した誰もが応募できるグローバルなオンライン写真コンテスト。毎月国内外の多彩なゲストを審査員に迎え、月ごとにひとつのテーマを掲げ、応募の中から優れた作品を選出し、プラットフォームとして新たな才能の発掘を目的としている。
今回の第27弾「OPEN CALL」は、IMA nextとして初めて、テーマを問わず広く公募する特別な回となった。グランプリ受賞者・余宮飛翔による作品「Ridiculous beyond the point of emptiness.」は、意味、存在や価値を超える何かへの探求することがコンセプト。いまの時代で、写真と向き合う、写真で向き合うことの大切さを語りかけてくれる作品である。下記、選評。
“理由や理屈や整合性や、さらには効率や経済性までも求められるこの世の中において、「意味や存在や価値を超える何か」を表現したいという言葉通りに、どうにも説明のしようがない写真たち。鑑賞者を惹きつけるのは、その「わからなさ」と、それを卓越した造形センスと徹底した細部へのこだわりで閉じ込めた完成度の高さ。現代という時代に、写真で真摯に向き合うとはこういうことだと語りかけてくるような作品です。”
なお、ショートリストには言是、リュウ カイコウ、新田さやか、松永俊介、达腾腾、柏田テツヲ、久保田智広、髙橋こうたの8名の作品が選ばれた。公式サイトにはショートリストの選評と受賞作品がそれぞれ掲載されている。
タイトル | |
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審査員 | IMA編集部 |
グランプリ | 余宮飛翔「Ridiculous beyond the point of emptiness.」 |
ショートリスト | 言是「Plastic wings」 |
URL | https://ima-next.jp/winners/open-call/ridiculous-beyond-the-point-of-emptiness/ |
▼グランプリ
余宮飛翔「Ridiculous beyond the point of emptiness.」
虚無の境地を超えて荒唐無稽な作品。面白いことは意外とその辺にあって何気ないものが何より滑稽。意味や存在や価値を超える何かを探求したい。
余宮飛翔|Tsubasa Yomiya
1990年 東京都生まれ。東京造形大学卒業後、都内スタジオで3年ほど勤務。2018年よりフリーの写真家として活動開始。雑誌やブランドを撮りながら自身の作品制作を行っている。