「IMA next」テーマ“OTHER HISTORIES”でグランプリを受賞者した写真家・宮田恵理子の写真展「disguise」が、12月12日(月)まで新宿ニコンサロンで開催中。
「disguise」は、わたしが投げ出された現実と、風景にまつわる作品である。スイスは第二次世界大戦中、「Réduit」と呼ばれる軍事政策を1940年から44年にかけて行った。当時グイザン将軍は、スイス国内の神話において重要な場所であるRütliにおいて、兵隊に対して軍事政策を伝えるために、1940年7月25日に「Rütlirapport」を発表した。「Réduit」によって大量に作られた陣地壕とトーチカは、アルプスの山に溶け込むようなカモフラージュによって隠されたのだった。カモフラージュには、神話と政治が近づいた時間と人間の矛盾が、今も染みついている。
「Réduit」によって作られた風景は、過去をとどめているだけでなく、現在も続く、ウィーン会議において生まれたスイスの永世中立国という目に見えない政治的立場と、国境を共有している隣国の思考さえもが表象した姿であると私は思う。―作家ステートメント
タイトル | 「disguise」 |
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会期 | 2022年11月29日(火)~12月12日(月) |
会場 | 新宿ニコンサロン(東京都) |
時間 | 10:30~18:30(最終日は15:00まで) |
休館日 | 日曜 |
URL | https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2022/20221129_ns.html |