森山大道の代表的写真集のひとつ『新宿』(月曜社、2002年)を一冊まるごと解体し、コラージュの手法を用いて再構築した吉田昌平の作品集『新宿(コラージュ)』が、NUMABOOKSより刊行された。
まっ白いスリーブケースと表紙が異彩を放つ本書は、普段はアートディレクター/デザイナーとしてブックデザインや展覧会のアートディレクションなどに従事する吉田が、自ら装丁を手がけたもの。コラージュの素材感や厚み、陰影といったディテールをリアルに再現する本文印刷は、亀倉雄策、田中一光など名だたる巨匠たちとの仕事で知られる山田写真製版所の名物プリンティングディレクター・熊倉桂三との度重なる試行錯誤の中で生まれた、やや異例ともいえるこだわりの仕様。通常のモノクロ印刷との違いも一目瞭然の仕上がりとなっている。
本書を限定先行発売している銀座 蔦屋書店で行われる本イベント「アートブックの印刷とデザインの話:『新宿(コラージュ)』を中心に」では、吉田と熊倉が過去に携わってきたアートブックや写真集などの話を交えながら、アート・デザイン書愛好家必聴の本書の制作秘話を語る。
タイトル | 『新宿(コラージュ)』刊行記念 吉田昌平×熊倉桂三「アートブックの印刷とデザインの話:『新宿(コラージュ)』を中心に」 |
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日程 | 2017年6月30日(金) |
会場 | 銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE(東京都) |
時間 | 19:30~21:00 |
参加費 | 参加券(1,500円)または対象商品『新宿(コラージュ)』(6,264円)どちらかを購入 |
定員 | 70名 |
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