創業172年のジュエリーメゾン、カルティエ。そのイノヴェーションに満ちたデザインの世界を探求できる展覧会「カルティエ、時の結晶」が、12月16日(月)まで国立新美術館で開催されています。
今回はその関連企画として、新たな切り口で見るべく、社会人向けのアカデミックプログラムを開催。「テクノロジーの行方と物語のデザイン」と題して、筧康明と渡邉康太郎によるトークセッションを行います。
デザインとは、単に形あるものを創り出すだけではなく、行動、記憶、想像、きっかけ、余白、コミュニケーションなど、さまざまなコトを創造し、引き出す行為です。つまりは、モノに宿る物語やコンテクストをデザインすることにほかなりません。
「カルティエ 時の結晶」展のジュエリーひとつひとつの背後にも、さまざまなエピソードや逸話、そしてコンテクストが潜んでいます。デザインは宝石の美しさを最大限に引き出すと同時に、そうした物語を雄弁に語るための役割を果たしているのです。では、進化するデザインやエンジニアリングの実践の場では、いまどんなストーリーデザインが求められているのでしょうか。
HCI研究者でありメディアアーティストでもある筧康明とデザイン・イノベーション・ファームTakramでコンテクストデザイナーを務める渡邉康太郎。ともにテクノロジーを媒介にものづくりの領域で活躍する二人が本展覧会を通して、デザインの現在と未来を語り合います。
タイトル | 「テクノロジーの行方と物語のデザイン」 |
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日程 | 2019年11月15日(金) |
会場 | 国立新美術館 3F 研修室A(東京・六本木) |
時間 | プログラム:18:30~19:30(受付18:00~) |
応募条件 | ・本展覧会のチケット提示(半券可)が必要です(当日チケットをお求めの方は外の券売所にて)。 ・本展の観覧時間はプログラムには含まれません。 ・こちらは社会人向けのアカデミックプログラムです。学生向けのプログラム(11月22日開催)はこちら。 |
応募締切 | 2019年11月11日(月) |
応募フォーム | |
問い合わせ |
筧康明|Yasuaki Kakehi
インタラクティブメディア研究者/メディアアーティスト
東京大学大学院情報学環准教授
博士(学際情報学)。慶應義塾大学SFC、株式会社プラプラックス、MITメディアラボ等での活動を経て、2018年度より東京大学にて研究グループを主宰。先端技術を駆使し、色・形・硬さなど物理素材の特性を動的に変化させるインタフェース、ファブリケーション研究や、インスタレーション作品を制作する。工学としてのアウトプットのほか、Ars Electronica、SIGGRAPHをはじめとする国内外での展示などアート・デザイン領域を横断する活動を展開する。ACM CHI Best Paper Award、科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞、Good Design Best 100などを受賞。
http://xlab.iii.u-tokyo.ac.jp
渡邉康太郎|Kotaro Watanabe
Takram コンテクストデザイナー/マネージングパートナー
慶應義塾大学SFC特別招聘教授
東京・ロンドン・ニューヨークを拠点にするデザイン・イノベーション・ファームTakramにて、事業開発から企業ブランディングまで幅広く手がける。「ひとつのデザインから多様なコンテクストが花開く」ことを目指し活動。主な仕事にISSEY MIYAKEの花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」、1冊だけの書店「森岡書店」、日本経済新聞社のブランディングなど。慶應SFC卒業。在学中の起業や欧州での国費研修等を経てTakramの創業期に参加。趣味はお酒と香水の蒐集と茶道。茶名は仙康宗達。大日本茶道学会正教授。81.3FM J-WAVE 木曜日26:30-27:00の番組「TAKRAM RADIO」ナビゲーター。国内外のデザイン賞の受賞多数。また独iF Design Award、日本空間デザイン賞などの審査員を務める。
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。