黒人写真家たちによる黒人たちのための
ファウンドレイジング「See in Black」

26 June 2020

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See in Black

アメリカ、ミネアポリス近郊でアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイド氏が警察に殺害されたことが引き金となって世界中に旋風を巻き起こしているBlack Lives Matter運動。黒人に対する組織的人種差別問題が本事件によってまた注目を浴びるようになり、いままでになかった規模の反差別運動が世界各国で行われるようになった。そんな中、新型コロナウイルスの影響の渦中にニューヨークの病院をサポートするべくローンチした「Pictures for Elmhurst」に触発されて始まったのが、黒人写真家たちがプリントセールによって支援を募るファウンドレイジングプロジェクト「See in Black」。アメリカ全州で祝日として公認されてはいないものの、黒人奴隷解放宣言記念として大切にされているJuneteenth(6月19日)に第一弾がスタートした。マーク・クレノン、Mahaneela、マイルズ・ロフティンら、70名以上もの作家が集まり、各作家のプリントを一枚$100で、7月3日まで販売中だ。集まった資金は、「Know Your Rights Camp」「Youth Empowerment Project」など、黒人の権利取得のために運動する団体や、若い世代の教育のために活動するプロジェクトの支援に当てられる。

アートの世界で表に出ることが白人アーティストより極めて少ない黒人の写真家を集め、彼らの作品を世界に広めると同時に支援金を集めることを目的としている。「歴史的に写真の撮り手より被写体となることが多かった黒人。私たちをとらえる視線はいままでずっと私たちのものではなかった。これからは私たちが自分のストーリーの語り手となり、どう見られるかを決められるようにすることが大切」という趣旨のもとに立ち上げられ、黒人自らが偏見に頼らないイメージを発信することによって差別に対抗している。「See in Black」には、黒人写真家たちによる黒人を被写体にした写真、またそれにまつわる写真が連ねられている。これら多くの写真家たちの名前は日本でまだまだ知られてはいないが、才能あふれる多くの黒人写真家が存在し、自分たちの声を発信している。まずはイメージを通して知り、この問題に対して考えることから、支援や行動のきっかけなるのではないだろうか。

タイトル

「See in Black」

期間

~2020年7月3日(金)

URL

https://seeinblack.com/

Braylen Dion

Jon Henry

Joshua Kissi

Juan Veloz

Kennedi Carter

Laurent B. Chevalier

Melissa Alcena

Micaiah Carter

Quan Brinson

Ray Spears