30年以上の時を経て都築響一『Tokyo Style』が復刊、フェア&トークイベント開催

8月5日(金) より、東京・代官山蔦屋書店で都築響一『Tokyo Style』の復刊記念フェアが開催されている。8月22日（木）19:30からはトークイベントが代官山蔦屋書店とオンライン同時に実施される。いずれも対象商品を購入した方限定のイベントとなっている（定員あり）。
日本人作家、編集者、写真家である都築響一の名著であり、コレクターズ・アイテムの象徴でもある『Tokyo Style』が初版の刊行から30年以上の時を経て新版として蘇る。この写真集は不朽の名作であり、本当の意味で人が住まう東京の住居を、ごく親密な距離からありのままに写し出している。スペイン・バルセロナを拠点とする出版社「APARTAMENTO」より刊行された新版は、初版の贅沢なページ構成はそのままに、装丁を一新して新版を制作。本作のアイコニックなイメージのセレクションが並んだ後には、作者が新たに書き下ろしたあとがきが添えられ、豊かな自己表現をなすアナログ世界を捉えた作品群が喚起するノスタルジアに光を当てて本書は締め括られる。

「やむをえず、初めて大判カメラを購入した。車は持っていなかったので、原付の足元に機材を載せ、2年以上もの間東京を走り回った。それが私の写真家としての原点だった。初版から30年余りの時が過ぎた今、『Apartomento』から『Tokyo Style​』の新版が出るというのは、小さな奇跡のように感じられる」