ネルホルは、積層したさまざまな紙媒体を「彫刻」へと変容させる彫刻家・飯田竜太と、グラフィックデザイナーとして二次元的表現の可能性を探求し続ける田中義久の二人が展開しているアーティストデュオ。
この一見交わることのない表現に身を置く二人は、これまでも大判のポートレイト写真を大量に重ね合わせたシリーズ「Misunderstanding Focus」などによって、平面・立体表現のどちらにおいてもかつてない境地を切り拓く存在として、近年高い注目を集めている。
彼らの新シリーズ「multiple–roadside tree」は、これまでの手法を用いつつ街路樹を主題としてさらに展開させたもので、5月21日(土)から金沢21世紀美術館にて開催される「Nerhol Promenade / プロムナード」展において発表。その展示と併せて開催される本展は、21世紀美術館で発表される作品と対比されるように構成。輪切りにされた街路樹をもとのように積層させ、その姿を8×10カメラによって撮影した写真作品を展示する。その姿には、紙の原料でもある樹木の本来の生々しい在り方と、彫り刻むという人間の原初的な行為、そしてそれら全てを平面へと還元する芸術的「変異」といった彼らならではの要素が、一枚の写真の中に瀟洒かつ圧倒的な迫力をもって凝縮されている。
会期 | 2016年5月21日(土)〜7月17日(日) |
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会場 | |
時間 | 12:00~18:00 |
休廊日 | 月火曜、6月2日(木)~6月7日(火) |
観覧料 | 無料 |
URL |
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