サンドリオン・ベランジェ日本初個展「ブロンド・ヴィーナス」代表作や映像作品も

パリ在住のサンドリオン・ベランジェは、1972年モントリオール生まれ。これまでにヨーロッパ、アジア、北米にて多数の展覧会に参加し、日本では「横浜フランスビデオコレクション2010―他者の視点」展や、グループ展「We don’t have to take our clothes off」に参加。

ベランジェは自身の自己像を題材にしたパフォーマンスやセルフ・ポートレート作品を制作してきた。中でも代表作といえるのが、パリの地下鉄を巡り、証明写真ブースで撮影した“フォトマトン”シリーズ。小さなブース内に、持ち込んだ花弁や布などで装飾を加え、素早くさまざまなポーズをとった一連の作品群で、長年におよぶ制作の軌跡によってパリの地図をなぞり、活花と現在のスマートフォンの“自撮り”の原型を見事に融合させた。

本展「ブロンド・ヴィーナス」では、10年以上にわたり撮影された代表作“フォトマトン”の数々や、夜の野外での大型写真作品の一部を紹介。また併せて、制作年が20年近く離れた2点のヴィデオ作品も日本初公開。“女性らしさ”と女性である事との関係性を探求してきたベランジェの過去20年間にわたる写真・映像作品を発表する。