「月の庭」を借景にした夜の森、
スティーブン・ギル「Night Procession」展

京都の便利堂が、世界でも希少となったコロタイプ技法で作品をつくる機会を作家に提供したいという思いから2014年にスタートした国際コロタイプ写真コンペティション「ハリバンアワード」。これまでも受賞作のコロタイプの展示を京都市内で行っており、2017年のグランプリ受賞作であるスティーブン・ギルの「Night Procession（夜の行進）」が、清水寺境内成就院にて展示される。

本作「Night Procession」は、2014年にイギリスから移り住んだスウェーデンの自然を対象とし、夜の森の中で活発に活動する生命を人感センサー付きのカメラでとらえている。ギルが二年半をかけて制作した意欲作を便利堂の職人とともに和紙を使った美しい作品に仕上げ、作家本人が展示の会場構成もてがけたという。春と秋にのみに公開される成就院「月の庭」を望む由緒ある空間での展示は見逃せない。

本作に関連するギルのインタビューもあわせてチェック。

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