内藤正敏の50年を超える軌跡を辿る「内藤正敏 異界出現」が、5月12日(土)から恵比寿・東京都写真美術館で開催される。
1960年代の初期作品では、化学反応で生まれる現象を接写して生命の起源や宇宙の生成の姿をとらえ、その後、山形県・湯殿山麓での即身仏との出会いをきっかけに、1960年代後半から1980年代にかけて、主に東北地方で民間信仰の現場を取材した刺激的な写真シリーズを次々と発表してきた内藤。1990年代以降は、そうした研究と自身の想像力を融合させ、修験道の霊山における空間思想を解読するシリーズ「神々の異界」を手がけている。
本展では主な写真シリーズを通して、その50年を超える足跡を辿るとともに、その表現に通底する独自の世界観、生命観をとらえていく。民俗学と写真を手段とし、現世の向こう側に幻のように浮かび上がる「異界」を写した内藤のヴィジョンは、見るものに大きな戦慄と深い洞察を与えることだろう。
タイトル | 「内藤正敏 異界出現」 |
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会期 | 2018年5月12日(土)〜7月16日(月・祝) |
会場 | 東京都写真美術館(東京都) |
時間 | 10:00〜18:00(木金曜は~20:00まで/入館は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | 月曜 |
入館料 | 【一般】700円【学生】600円【中高生・65歳以上】500円 |
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