柿崎真子は1977年、青森県生まれ。秋田大学教育学部卒業後、東京綜合写真専門学校にて写真を学び、個展やグループ展への参加多数。私家版にて『アオノニマス 肺』(2013年)、『アオノニマス 雪』2012年)を発表し、同シリーズの集大成として『アオノニマス 廻』を蒼穹舎より刊行する。
生まれ育った青森の地を長年撮り続けてきた柿崎だが、その写真は「青森」という、人間が名付けた地名で表面的に理解されることを拒み、むしろ匿名性を帯びた土地は見る者により根源的な向き合い方を求めてくる(作品タイトルの「アオノニマス」は「アオモリ+アノニマス」の造語)。
「土地の声を聞き、土地の細胞の写真を撮りたい」と語る柿崎にとって、青森の風景とは、我々の「見る、眺める」対象ではなく、「対峙し対話する」存在。柿崎は撮影を通じ、青森の土地の中に太古から根付く命を感じ取ろうとし、同じく青森に生まれた自分との間で共有していると信じる何かを、写真によって確認しようと試みている。
会期中6月30日(土)には写真評論家・タカザワケンジとのクロストークが行われる。
タイトル | 「アオノニマス 廻」 |
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会期 | 2018年6月20日(水)~7月29日(日) |
会場 | POETIC SCAPE(東京都) |
時間 | 木〜土:13:00〜19:00 |
休廊日 | 月火曜 |
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