加納俊輔の作品展「ピンク・シャドウ」が神楽坂・Maki Fine Artsで11月25日(日)まで開催中。
写真を通して、複雑な階層を意識させる手法により、「見る」という行為を問い直す作品を発表している加納。本展では「表面は間である」という基本概念を生涯のテーマとした美術家・井田照一の作品からアイディアを得た新作を発表する。
井田の作品、殊に「Lotus Sutra」のシリーズに大きく触発されたという加納。着目したのはこのシリーズにおいて認められる、紙の裏からの刷りだという。
加納の近作では、紙の裏から像を透過する撮影という手順を施し、裏側からの作業という層が加えられている。このシリーズは「layer of my labor」と命名されているが、複数を意味する“s”がついていない。積層されたイメージを通じて加納は観る者へ「見る」という行為について疑問を投げかけている。
タイトル | 「ピンク・シャドウ」 |
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会期 | 2018年10月26日(金)~11月25日(日) |
会場 | Maki Fine Arts(東京都) |
時間 | 12:00~19:00(日曜は17:00まで) |
休館日 | 月火曜、祝日 |
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