12年に一度の大祭“クンブメーラ”を追う、
名越啓介「MR. INDIA」展

名越啓介による写真展「MR. INDIA」が8月10日（土）より大阪、IMA:ZINE 2Fギャラリーにて開催中。

気の向くままに未踏の地を訪れ、自身にしか見えない光を追いかける名越。世界中を転がり続け、行き着いた場所はインドだった。

以前から追い続けてきた12年に一度の大祭「クンブメーラ」を舞台に1億人を超える巡礼者（サドゥ）たちが織りなす、狂おしくも美しい世界を映し出す。洪水のように溢れ出す人々が作り出した異様で美しい光景、人はサバイブする生き物なんだと再確認できる108人のサドゥのポートレート、表情の向こうに物語が浮かぶ流浪のサーカス団、彼らの日常にある光と影はどれも魅力的で、その美しすぎるコントラストには世界の深淵を感じずにはいられないだろう。

生きる喜び、漲るパワー、一瞬の美。見る人によって感じ取れるものが違うであろう400枚を超える写真の数々。一枚ずつのストーリーを思い描きながら、じっくりと楽しみたい作品展だ。