世界で最も注目を集めているアーティスト、ヤン・ヴォーの日本の美術館では初となる個展「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」が、大阪・国立国際美術館で開催される。
ヤン・ヴォーは1975年、ベトナム・バリアに生まれ、現在はメキシコ・シティを拠点に世界各地で活躍している。ヴォーは4才のときに父親の手製のボートに乗って家族とともにベトナムから逃れる。海上でデンマークの船に救助され難民キャンプを経てデンマークに移住。コペンハーゲン王立美術学校、フランクフルト(ドイツ)のシュテーデル美術学校で学んだ。
ヤン・ヴォーは彼自身の経験、家族の歴史、社会的あるいは政治的な歴史に彩られたレディ・メイドの物、写真や手紙などの蒐集品、また彼の周辺の大切な人たちの手によるものを取り込みながら作品化する。それらの作品を通じ、アイデンティティ、権力、歴史、覇権主義、エロティシズムといったテーマが直接的にあるいは比喩的に顕れ、鑑賞者にもひとつの事物に対して異なる角度からの視線を持つことを誘う。
本展は、ヤン・ヴォーの全貌を明らかにする日本の美術館では待望の初個展で、同館のみで開催。ヴォーの師、父親、恋人、ミューズであるヴォーの甥など、ヴォーの周囲の大切な人たちによる作品や、ベトナム戦争を押し進めた米国防長官R.マクナマラの遺族との協働による作品など新作、近作を含め約40点余の作品を展示。ヴォーの卓越した選択眼、組み合わせの妙を存分に堪能できるほか、ヴォーにより丹念に考え抜かれた展示空間への作品配置も見どころだ。
タイトル | 「ヤン・ヴォー ーォヴ・ンヤ」 |
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会期 | 2020年 |
会場 | 国立国際美術館(大阪府) |
時間 | 10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日 |
入場料 | 【一般】1200円(900円)【大学生】700円(500円)【高校生以下・18歳未満】無料 |
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