成田空港の周辺をとらえた新作、
若山忠毅「離合/集散」展

27 July 2020

AREA

東京都

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©︎ Tadataka Wakayama

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若山忠毅「離合/集散」展が、東京・馬喰町のKanzan Galleryで7月31日(金)まで開催中。

本作は、若山が長年にわたり取り組んできた、成田空港の周辺をとらえた新作。2009年から本格的に写真をはじめた若山は、郊外や旅先で遭遇した「幹線道路沿いの建築物や草木が繁茂する様子」といった、取るに足らない、奥深さのないものとして無視されがちな風景に一貫して目を向けてきた。自然と人間のどちらの営みとも距離のある「縁」や「間」のような場所、その土地の固有性が見えにくい「宙吊り」のような場所は、郊外で生まれ育ち「日本=郷土という愛着」が持てない若山にとってシンパシーを感じながらも、どう理解してよいかはわからないという矛盾がつきまとう場所だといえる。

若山は東京近郊で制作を続ける中で、開港から40年が経っても未完の成田空港、そして三里塚闘争で知られるその周辺地域の現在に興味を持ち始める。訪れてみると、闘争の痕跡はわずかに残るのみで、「空を見上げれば飛行機が離着陸をくり返し、過去のイメージを神話のようにみていた感覚は後退していった」という。つまりここも、歴史と現実の間に浮かぶいわば「宙吊りの場所」であり、むしろ周知の歴史を背負うが故の撮りにくさを抱えながらも5年にわたり通い続けて完成させたのが、この「離合/集散」だ。

若山がとらえた「三里塚」から風景を読むことの面白さ、そして風景写真の可能性を感じてほしい。

タイトル

Kanzan Curatorial Exchange 「風景」vol.2「離合/集散」

会期

2020年7月10日(金)~7月31日(金)

会場

Kanzan Gallery(東京都)

時間

12:00~19:30(日曜は12:00~17:00)

休廊日

月曜

URL

http://www.kanzan-g.jp/

©︎ Tadataka Wakayama

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