2017年、写真新世紀で優秀賞を受賞した澤田華の広島初個展「澤田華 360°の迂回」が8月1日(土)から広島市現代美術館で開催中。
これまで言葉やイメージの誤読・誤解といった現象に着目し、そこから無限に広がる解釈の可能性を作品としてあらわしてきた澤田。今回澤田が着目したのは、街中で偶然居合わせた人々の会話。ふとした瞬間に聞こえる他人の会話を耳障りに感じるとき、煩わしさを追い払うため、澤田は耳に入ってくる言葉を書き留めるという。そうして手元に残った言葉の断片は、情報を失い、相互のつながりを欠いた短いフレーズの集積となる。これらのメモは、一体なんなのか、どんな意味をもち得るのか。メモを見るたび湧き起こるその疑問を出発点とした新作に挑む。本展では、残された言葉の解釈をめぐって繰り広げられる「迂回」の先に広がる景色を見つめる。
多彩な表現活動について様々な方法による紹介を試み、美術館活動の可能性を探る、実験場としての「オープンラボ」の企画となっている。“コロナ時代におけるワークショップの可能性”を探るなど、作家にとっても美術館にとっても新たな試みに挑戦する。
タイトル | 「夏のオープンラボ:澤田華 360°の迂回」 |
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会期 | 2020年8月1日(土)~10月18日(日) |
会場 | 広島市現代美術館 B1 ミュージアムスタジオ(広島県) |
時間 | 10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで) |
定休日 | 月曜(8月10日、9月21日は開館) 8月11日(火)、9月23日(水) |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。