笹岡啓子「SHORELINE」展、時制を超えた“地続きの海”を現在の地形から辿り連ねる

07 September 2020

AREA

東京都

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© Keiko Sasaoka

© Keiko Sasaoka

笹岡啓子写真展「SHORELINE」が、9月25日(金)まで新宿・photographers’ gallery、KULA PHOTO GALLERYで開催中。

震災からまもなく10年を迎えようというときを経て、被災した地域ではそれぞれに町の再興が進んでいる。堤防建設や大規模な土地の嵩上げ、区画整理などを経た各地では、さまざまなかたちでの追悼施設や祈念公園の建設が始められている。そこでは犠牲者を追悼するモニュメントや震災体験の継承としての遺構保存などと同時に、商店街との併設や遊具の設置など日常的に人々が集う憩いの場としての工夫に加え、津波からの避難丘や避難路として具体的な防災機能を備えるかたちも多く見られる。
本展では岩手、宮城、福島の沿岸地域を中心に、現在、建設されつつある公園の様子を展示。長らく広島平和記念公園を撮影してきた笹岡にとって、大きな災害の後には公園ができる、その過程を注視することは必然といえるだろう。

2011年の東日本大震災以降、笹岡は大きな災害から「再生」あるいは「復興」へと向かうそれぞれの場所で起きていることを、地勢を辿ることで見続けてきた。一方で、活動の最初期からのテーマである海岸線や火山など、地勢や地表が刻むその土地の過去や経過にも関心を寄せてきた。本作は、時制を超えた「地続きの海」を現在の地形から辿り、連ねていく試みでもある。

タイトル

「SHORELINE」

会期

2020年9月5日(土)~9月25日(金)

会場

photographers’ gallery/KULA PHOTO GALLERY(東京都)

時間

12:00~20:00

URL

https://pg-web.net/exhibition/keiko-sasaoka-shoreline-8/