渡辺兼人「声」展が、IG Phto Galleryで11月7日(土)まで開催中。
渡辺は1970年代から写真家として活動をはじめ、1982年に「既視の街」で第7回木村伊兵衛写真賞を受賞。その後も国内外で精力的に個展を開催し、作品を発表してきた。2017年から2019年にかけて、これまでのキャリアを振り返る7回にわたる連続展「断片的資料・渡辺兼人の世界 1973~2018」を開催し、同名の写真集を刊行した。
本作「声」は、2017年9月に「断片的資料・渡辺兼人の世界 1973~2018」の第1回として展示された同名作品の続篇であり、ひとまずの完結編。東京を代表する観光地、浅草の仲見世。行き交う人びとの群れのなかに溶け込み、カメラのファインダーをのぞいて撮影したこれらの写真は、アンリ・カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛ら、数多くの写真家たちによって試みられてきたストリートスナップの系譜に連なる作品。撮影は2017年から2018年にかけて小型の35ミリフィルムカメラ、ローライ35によって行われ、2018年に作家自身の手でバライタ紙にプリントされている。
写真家の研ぎ澄まされた反射神経と、予期せぬ偶然が重なった一瞬が記録された写真から、どのような“声”が聞こえるのか。耳を澄ますようにじっくりと観てほしい。
タイトル | 「声」 |
---|---|
会期 | 2020年10月13日(火)~11月7日(土) |
会場 | IG Photo Gallery(東京都) |
時間 | 12:00~20:00 |
休廊日 | 日月曜・祝日 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。