岸幸太「傷、見た目 Part 1」展が、12月27日(日)まで新宿・photographers’ gallery、KULA PHOTO GALLERYで開催中。
岸は、2005年から2020年の15年にわたり、大阪の釜ヶ崎、東京の山谷、横浜の寿町を撮影し制作を続けてきた。かつて寄せ場と呼ばれたこれらの街は、現在、暮らす人々の高齢化が進み、寄せ場としての機能は低下しており、簡易宿泊所の建て替えや新しいホテルの誘致などによって急速に変化している。
本展は、これまで岸が「傷、見た目」や「もの、しみる」、「釜ヶ崎ーひなた、彼方」、「釜ヶ崎盆暮」などと題し、都度発表してきた写真および未発表の写真を再構成し、2回に分けて展観する試みの第1部。写真を撮ることでそれぞれの街の歴史を嗅ぎ取ろうと探求を続ける岸は、なかでも釜ヶ崎の盆と暮れには毎年通い、そこに暮らす人々の「姿」や道端に捨てられた「物」の在りようを数多くとらえている。あまりに素っ気ないように写された「人影」「物」の写真に、観念や感情の向こう側で無関心に注視するという作者の一貫した姿勢が感じられる。
なお、第2部となるPart 2は来春以降の開催が予定されている。
タイトル | 「傷、見た目 Part 1」 |
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会期 | 2020年12月1日(火)~12月27日(日) |
会場 | photographers’ gallery/KULA PHOTO GALLERY(東京都) |
時間 | 12:00~20:00 |
URL |
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