ネメス理世「internal / memory」展が、3月14日(日)まで銀座・LUMIX GINZA TOKYOで開催中。
記憶は人間の能力で限界があり、それゆえに大切にされてきた。だがいま、テクノロジーの進化により記憶は写真や映像として保存と共有が容易になり、膨大なデータとして存在するようになった。過去を振り返る時に記憶よりも鮮明に映る写真や映像の記録は、もう忘れることはしないのだろうか。
本展では、撮ることから残る記憶を映像の断片化を通して改めて模索。切り離された映像は何千枚からなる写真との間を行き来し、デジタル映像に重力の影響を与えたかのように、繰り返し流れる映像の回転する速度は表面化し、永続性を取り除く。さらに、スクリーンに浮かび上がる像の居場所を探るように、見る者からの「ここ」とスクリーンにある「むこう」の立体化を試みる。画面上に映るその光景は、身体のように自分自身というものほどわかりきったことなのに、一度表面から離れると、体の中は見ることも触ることもできない遠くの存在となる。
タイトル | 「internal / memory」 |
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会期 | 2021年2月19日(金)~3月14日(日) |
会場 | LUMIX GINZA TOKYO(東京都) |
時間 | 11:00~19:00 |
休廊日 | 月曜 |
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2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。