17 March 2021

内面と外見のつながりを見出す、大規模個展「澤田知子 狐の嫁いり」

17 March 2021

AREA

東京都

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《ID400》部分 1998 年   自動証明写真機で撮影したオリジナルプリント 東京都写真美術館蔵 ©Tomoko Sawada

《ID400》部分 1998 年 自動証明写真機で撮影したオリジナルプリント 東京都写真美術館蔵 ©Tomoko Sawada

澤田知子の国内初の公立美術館における初大規模個展「澤田知子 狐の嫁いり」が、東京都写真美術館で5月9日(日)まで開催中。

澤田は「内面と外見の関係」というテーマを問い続け、自らの姿や顔を被写体にしたポートレイトの手法を軸に表現してきた。本展は、澤田の活動の原点となる初公開の「Untiled」(1996)から最新作・初公開となる被写体の後ろ姿を写した「Reflection」(2020)に至るまでの25年間の軌跡をたどる。

新旧のシリーズを新たな視点で編み直し、展覧会全体で仮面とお面がコンセプトの「狐の嫁いり」というひとつの新作として構成されている。「私の作品は仮面なのですが、作品をご覧になった多くの人はお面をかぶっていると思うようです」と語る澤田の変幻自在に変装する姿からは、外見を見てわかったような気になることの多さに気づかされる。ここ数年「どうやって人は人を判断するのか」を考え続けている澤田の作品を、自撮りという行為が一般的になった現代に改めて見つめ直したい。そして、観賞しているにもかかわらず、作家に見られているような不思議な感覚を是非体験して欲しい。

タイトル

「澤田知子 狐の嫁いり」

会期

2020年3月2日(火)~5月9日(日)

会場

東京都写真美術館  2階展示室(東京都)

時間

10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)

休館日

月曜(ただし5月3日は開館)

料金

【一般】700円【学生】560円【中高生・65歳以上】350円*小学生以下、都内在住の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料。

URL

http://www.topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3848.html

備考

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場制限などを実施します。ご来館のお客様は、必ずこちらをご確認ください。

《Reflection》部分 2020年 発色現像方式印画(100点組)作家蔵 © Tomoko Sawada

《影法師》2018年 シングル・チャンネル・ヴィデオ、B&W、サイレント、ループ 東京都写真美術館蔵 © Tomoko Sawada

《Sign》部分 2012年 発色現像方式印画(56点×2組)作家蔵 © Tomoko Sawada

《cover/Face》部分 2002年 発色現像方式印画(20点組)作家蔵 © Tomoko Sawada

《ID400》部分 1998年 自動証明写真機で撮影したオリジナルプリント/ゼラチン・シルバー・プリント(100枚組4点/4枚組1点) 東京都写真美術館蔵 © Tomoko Sawada

2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。

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