笠間悠貴企画展「風景の再来 vol.1」が3月21日(日)より新宿・photographers’ galleryにて開催中。
本展は、笠間悠貴企画による風景を考察する企画展「風景の再来」の第1回目として、30年以上にわたり風景の可能性を追求してきた写真家・渡辺兼人の新作「6×9の春」と、ラダック地方の高地で気流について撮影した笠間の「Invisibly Yours」を展示するもの。ゼラチンシルバープリントが8点出品される。
西洋における17世紀以前の絵画の取材の多くは人物や静物であり、それらの背景に過ぎなかった風景自体が中心に描かれるようになった風景画の誕生は「風景の発見」とも呼ばれ、ときとして主観と客観の二元論を補強する装置とみなされるなど、近代を考察するうえで重要な位置を占めてきた。一方で写真の発明は、人の手を介すことなく像を得ることができ、それは写真家自身を捨象する可能性をもつ。そういった意味において風景写真は主題も主体も宙吊りにされた状態と言えなくもない。本展は風景を「自己」と「他者」が交差する場ととらえ、風景写真の新たな地平を切り開こうとしている。
タイトル | 「風景の再来 vol.1」 |
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会期 | 2021年3月21日(日)~4月8日(木) |
会場 | |
時間 | 12:00~20:00 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。