Ryu Ika『The Second Seeing』刊行記念プリント展「母体(b o t a i)」が、8月10日(火)までコミュニケーションギャラリーふげん社 2F Papyrusギャラリーにて開催中。
Ryu Ikaは、中国内モンゴル生まれの写真家。2020年に武蔵野美術大学を卒業し、現在パリ国立高等美術学校に在籍しながら、東京を拠点に活動中。2019年に銀座ガーディアン・ガーデンにて開催された第21回写真「1_WALL」でグランプリを受賞。翌年2020年にグランプリ個展を開催後、初の写真集である『The Second Seeing』(赤々舎)と『Mémos』(Newfave)を同時刊行した。
日本のバラエティ番組が好きで、映像制作に携わるため日本へ留学してきたRyu Ikaは、満員電車の鬱屈した光景を初めて目にした際、テレビの中の世界と現実のギャップにショックを受け、まるで現実が作り物のように見えたという。私たちが日々与えられた役柄を演じる現実という舞台において、Ryu Ikaは写真行為を通し、その舞台監督として登場人物たちを唯一無二の役者として輝かせ、生の律動を感じさせる新たなフィクションを立ち上がらせている。
デジタル加工を施した粗い粒子のイメージ、トリミングされた人の顔面、イメージの出力と入力を繰り返し生成した幾重ものレイヤーは、Ryu Ikaが目の前にある現実への抵抗感を示すために「このプロセスに参加した証拠」であり、その成果物は現実では得られない生の手触りとして我々に迫る。
本展では、写真集『The Second Seeing』、『Mémos』(Newfave)と、新作のオリジナルプリントが展示・販売される。
タイトル | 「母体( b o t a i )」 |
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日程 | 2021年8月1日(日)〜8月10日(火) |
会場 | コミュニケーションギャラリーふげん社(東京都) |
時間 | 12:00〜19:00(土日は〜18:00まで) |
休廊日 | 月曜 |
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