自然と人間社会の両方を含む広い意味での環境と人間主体との関係性を、美学と知覚の問題と関連づけ制作発表を行ってきた二人のアーティスト、リリー・シュウと畑山太志による展覧会「Naked Image」が、8月26日(木)より新宿・ヒルトピア アートスクエアで開催される。
ウィルスにもたらされた危機と現代社会のデジタル化に際し、不可視なものに関心を持ち制作に取り組んできた二人は、本展で電子工学技術によって全てを可視化しようとするが故に、存在感が失われてしまった「影」の現象を取り上げ、それを究極的な純粋なイメージとしてとらえた新作を展示する。
写真、コラージュ、ドローイング、溶剤など複合的なメディアを用いて、大きな物語を構成するコードの解体と再構築を試みてきたシュウは、イメージ空間と作品が存在する物理的な空間が交差し、干渉し合うところに認識と誤解の生成、記憶と忘却の過程を辿る平面・インスタレーション作品を発表。目に見えない空気感や存在感に対する言葉にしがたい感覚を、ありのままの知覚=「素知覚」と呼び、絵画作品を制作してきた畑山は、人間中心主義的な尺度を超える存在を、如何に自らの身体を持って感知できるかについて、そして人間的な「過剰さ、暴力さ」に対する抵抗を持ち、本展タイトルである「Naked Image」(剥き出しの、裸の、無垢のイメージ)に共感を抱きつつ、それに対して禅問答のようなプロセスを踏まえた新作を発表する。
タイトル | 「Naked Image」 |
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会期 | 2021年8月26日(木)〜9月6日(月) |
会場 | ヒルトピア アートスクエア(東京都) |
時間 | 13:00~19:00 |
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