09 June 2022

小林健太個展「THE PAST EXISTS」現代写真というジャンルに詩情と現代のテクノロジーの交差を見出す

09 June 2022

AREA

東京都

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Daigo, 2022 キャンバスにインクジェットプリント inkjet print on canvas 200 x 113.8 x 3cm © Kenta Cobayashi

Daigo, 2022 キャンバスにインクジェットプリント inkjet print on canvas 200 x 113.8 x 3cm © Kenta Cobayashi

小林健太個展「THE PAST EXISTS」が、6月20日(月)まで日本橋三越本店 本館6階 コンテンポラリーギャラリーで開催中。

美大に進学後、小林は生家を離れ多様なバックグラウンドを持つ人たちと共同生活を送る中で、自身の日常や身のまわりの人々の肖像を写真でとらえるようになる。それらをZINEやブログ、SNSを通じて積極的に発表、拡散していくことで、小林の“写真”を発展させていった。以降も、さまざまなコミュニティでの生活を重ねてきた小林にとって仲間と群れで暮らすこと、そして仲間のポートレイトをとらえることは、作家活動の原点ともいえる。

小林は、都市の風景や日常を画像編集ソフトで大胆なデジタル編集加工を施した、色鮮やかな作風で広く知られているが、本展ではストレート写真や編集加工のバリエーションをみせることにより、スナップ写真や携帯のカメラでとらえたラフな写真から、過剰に歪みや変形を加えて異質性を持たせた写真まで、資本主義のシステムの中でいかに写真と遊び、イメージを変容させて既存の写真を破壊し、2020年代の写真を提示していくのか、そのプロセスをテンポよく提示する内容となっている。作品の表象的な部分だけでなく、作家が被写体と過ごした時間や彼らと共に紡いできた物語にも焦点をあてながら、およそ90点のポートレイトを中心に構成した写真によるインスターレションを通じて、現代写真というジャンルに詩情と現代のテクノロジーの交差を見出そうと試みる。

タイトル

「THE PAST EXISTS」

会期

2022年6月8日(水)~6月20日(月)

会場

MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY(東京都)

時間

10:00~19:00(最終日は17:00閉場)

休廊日

日本橋三越本店の休館日に準ずる

URL

https://www.mistore.jp/store/nihombashi/shops/art/art/shopnews_list/shopnews041.html

Sleeping Nishi #smudge, 2018 アーカイバルピグメントプリント、額 archival pigment print, framed © Kenta Cobayashi

Amusing #liquify, 2015 アーカイバルピグメントプリント、額 archival pigment print, framed © Kenta Cobayashi

Fog, 2022 アーカイバルピグメントプリント、額 archival pigment print, framed © Kenta Cobayashi

Night #variations, 2022 キャンバスにインクジェットプリント inkjet print on canvas 75 x 50 x 3cm Set of 5 pieces © Kenta Cobayashi

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