14 July 2022

雑誌『写真』vol.2 モザイク刊行記念展、片山真理「possession」撮り下ろしの新作を発表

14 July 2022

AREA

東京都

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© Mari Katayama

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『写真』vol.2 モザイク刊行記念、片山真理「possession」展が、7月20日(火)からコミュニケーションギャラリーふげん社にて開催される。

本展では、7月20日(火)に発売となる雑誌『写真』vol.2「モザイク MOSAIC」(ふげん社)のメインの口絵として掲載される、新作「possession」が展示される。

片山は、1987年群馬県出身の現代アーティスト。2012年東京藝術⼤学⼤学院美術研究科先端芸術表現専攻を修了。脛骨欠損という先天性四肢疾患のため九歳で両足を切断し、2005年、群馬青年ビエンナーレ奨励賞でのデビュー以後、自身で装飾を施した義足や手縫いのオブジェを用いたセルフポートレイト、インスタレーションを制作し、2019年、ヴェネツィア・ビエンナーレ出展作と写真集『GIFT』で第45回木村伊兵衛写真賞を受賞した。

本誌のために撮り下ろされた新作「possession」は、前作「leave-taking」(AKIO NAGASAWA GALLERY GINZA、2021)の続編にあたる。海外の美術館への収蔵が決まり、自作のオブジェを手放すことになったことが契機となった前作の「作品とは誰のものなのか?」という問いが、今作にも引き継がれている。『日本書紀』の月夜見尊に殺される保食神のエピソードに着想を得た「Thus I Exist」のオブジェや、「beast」の鱗の装飾が施された衣装が撮影に使用された。パッチワークで制作された人形や、さなぎのような衣装に身を隠す行為の不可視性は、今号のテーマである「モザイク」を彷彿とさせる。

また会期中には、片山と同じ群馬県出身であり、『写真』vol.2に撮り下ろし作品を掲載している石内都を招き対談が行われるほか、誌上で古屋誠一と往復書簡を行った小林紀晴(写真家)と、『写真』統括アドバイザーである飯沢耕太郎(写真評論家)のクロストークも開催される。

タイトル

「possession」

日程

2022年7月20日(水)〜8月21日(日)

会場

コミュニケーションギャラリーふげん社(東京都)

時間

12:00〜19:00(土日は18:00まで)

休廊日

月曜、夏季休業(8月11日〜8月15日)

URL

https://fugensha.jp/events/220720katayama/

© Mari Katayama

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