清水裕貴「微睡み硝子」展が10月5日(水)までPGIにて開催中。
清水は、第5回1_WALLグランプリ(2011年)、三木淳賞(2016年)を受賞、[Birthday beach」(nap gallery 2019年)、「Empty park」(PGI、2019年)、「既知の海」(千葉市美術館、2021年)、「百年硝子の海」(千葉市民ギャラリーいなげ、2021年)など個展多数開催、「コールドスリープ」にて千の葉の芸術祭(2021)へ参加、小説家としては2018年新潮社R-18文学大賞を受賞、今年2月には集英社より連続短編集「花盛りの椅子」を刊行、今後の活躍が期待される気鋭のアーティスト。
本作「微睡み硝子」は、2021年千葉県稲毛市にある、旧神谷伝兵衛稲毛別荘にて開催された「百年硝子の海」から派生したシリーズ。「百年硝子の海」では、変化する稲毛の海岸線を見続けた硝子の物語を紡いだが、本作では銚子の灯台、琵琶湖疏水、神戸のポートアイランド、東北の防潮堤へと、歴史や物語をじっと見ていたであろう硝子を訪ね、その光景を撮影している。これらの場所に佇むガラスは、経済の変化や自然による大きな災害によって近代化する風景をじっと見つめてきた。
展示するプリントは、海水や砂、カビを使って劣化させたネガを使用し、作者本人がプリントしている。そうした作業により本来の撮影で得られたイメージに、傷や、埃や砂、黴が写り込み、ガラスそのものの物語も見えてくるようだ。
タイトル | 「微睡み硝子」 |
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会期 | 2022年8月22日(月)〜10月5日(水) |
会場 | PGI(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 日曜・祝日 |
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