東海林広太「パンザマスト」展が、10月7日(金)まで神宮前・Printed Unionで開催中。
本展のタイトル“パンザマスト”とは、東海林が育った地域で一部限定的に浸透している言葉であり、5:00のチャイムを意味する。言葉が意味として成立する条件は、自己と他者の認識している世界や、それをとらえる主体や成立条件によって必ずしも同一ではなく、主体(鑑賞者)に委ねることを前提とした写真自体の持つ性質とも深く関わりを持っているととらえることができるだろう。
東海林が「自分の育った場所にかつてはあったもの」と語るように、今回の展示作品は身近な人や身近だった場所、いま目の前にある事象とかつてそこにあった対象に何らかの変化を見出すことで作品化されている。
「What is photograpy」「写真とは……」。日記として記された彼のTwitterの文章には、そこに記す事で先入観を解除し、かつては目の前にあった対象を改めて客観的にとらえ直すガイドにもなるような、“写真”に対しての考察を見ることができる。また本展では、2019年3月31日から12月30日にかけての東海林の日記を抜粋し、写真と言葉を1冊に綴じた本もリリースされる。
タイトル | 「パンザマスト」 |
---|---|
会期 | 2022年9月22日(木)〜10月7日(金) |
会場 | Printed Union(東京都) |
時間 | 14:00~20:00 |
URL |