東京・銀座にあるソニーイメージングギャラリーでは、3月31日(金)から4月13日(木)まで岡田舞子の個展「The sound of the wind」が開催される。
ステートメントで岡田は、「データ上の美しいと言われる写真を見るたびに、誰かに作られたイメージが自分のものになる。私は誰かと同じ見方でしか世界を見ていないのかもしれない。そういった日常が私の『見る』を鈍くしているのだろうか」と制作の起点となる問いを記している。
本作はコロナ禍で行動制限がある中、岡田が美しい景色を求めて海や山、草原に足を運び制作したシリーズである。『見る』という行為を確かめるかのように、何枚もシャッターを切り、膨大なカットの中から1枚を選んで出力し、撮影地に再び戻りその1枚を分割した写真を吊るして撮影した。同じ場所で撮影しても、前回訪れたときに撮影した写真とのズレが生じ、そこからは時間の経過が感じられる。またフレームの中で揺れる風景の断片が風を可視化し、見るということは視覚だけでなく、感覚のすべてで経験するものだと改めて感じさせられる。
タイトル | 「The sound of the wind」 |
---|---|
会期 | 2023年3月31日(金)~4月13日(木) |
会場 | ソニーイメージングギャラリー(東京都) |
時間 | 11:00~18:00 |
URL | https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/230331/ |