磯谷博史「復元の、複数」展が7月7日(金)から7月30日(日)まで恵比寿、POSTにて開催される。昨年の春から初夏にかけて、長野県の小海町高原美術館で開催された個展、「動詞を見つける」展の図録出版を記念したものとなる。
礒谷は、東京藝術大学で建築、同大学院およびロンドン大学ゴールドスミスカレッジで美術を学び、写真、彫刻、ドローイングなどを通して、知覚の複数性と時間の多様な性質を再考している。「動詞を見つける」展では、鑑賞者が作品をひとつの出来事として発見することができるよう、ミクストメディアのインスタレーションで構成された。
本展では、個展でも中心的に展示されていた、身の回りの小さな発見をモチーフとした写真シリーズ〈着彩された額〉を展示する。撮影したカラー写真をセピア色に変換し、元の画像に存在していた色をフレームに塗装するという手法が用いられている本作によって、鑑賞者は本来の写真を復元するために想像力を掻き立てられるだろう。流れていく時間の断片をとらえる写真を、過去から現在につなぎとめるということへの、礒谷の関心が現れた作品だ。
会期中の土曜日には、「動詞を見つける」展に関わったゲストとして、中尾拓哉、田中せり、伊藤貴弘、蓮沼執太を招き、毎週トークイベントを開催する。詳細はHPをチェックしてみよう。
タイトル | 「復元の、複数」 |
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会期 | 2023年7月7日(金)〜7月30日(日) |
会場 | POST(東京) |
時間 | 11:00〜19:00 |
休館日 | 月曜 |
URL | http://post-books.info/news/2023/7/7/exhibition-hirofumi-isoya |