白井晴幸「景色の光線|新しい影」展が、8月5日(土)からBOOK AND SONSで開催される。
白井は、スポーツのゴール判定で使われる技術を備えた自作のスリットカメラを用い、日常の風景を撮影してきた。本来であれば、条件の整った環境でのみ効果を発揮するカメラだが、1枚を撮影する時間の中では条件に満たされず、ただレンズの前を通り過ぎただけの被写体は、異端なノイズとして、線状に生み出される。この特異な景色を、白井は「景色の光線」と呼んでいる。
また白井は「この10秒の時間に起きた出来事に写真としての証明性はなく、存在の特異な時間の痕跡が顕される」とも語っている。
本展では「景色の光線」シリーズの最新作のほかに「景色の光線」より派生した、立体作品「新しい影」を発表。「景色の光線」の特異な時間の住人として生み出された人間を、3Dプリンターを用い、私達が生活している現実世界に呼び起こす。虚像が生じさせる影のみが、彼らがこの世に存在するという証明となるだろう。
なお、本展は8月10日(木)から自由が丘のギャラリー・hIDE GALLERYでも同時開催される。
タイトル | 「景色の光線|新しい影」 |
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会期 | 2023年8月5日(土)~8月15日(火) |
会場 | BOOK AND SONS(東京) |
時間 | 12:00〜19:00 |
休館日 | 水曜 |
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タイトル | 「景色の光線|新しい影」 |
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会期 | 2023年8月10日(木)~8月27日(日) |
会場 | hIDE GALLERY(東京都) |
時間 | 12:00~18:00 |
定休日 | 火水曜 |