没後5周年、森永純「モーメント・モニュメント」展

森永純写真展「モーメント・モニュメント」が9月20日（水）から御茶ノ水・gallery bauhaus にて開催される。

1961年、岩波映画製作所の写真部に勤務していた森永は、日立製作所創業50周年記念事業の写真撮影のため来日していたユージン・スミスから突然連絡をもらう。ユージンとの運命的な邂逅の後、森永は岩波映画を退職、ユージンの日立製作所撮影のアシスタントを約1年間務める。ユージンが帰国した後、森永はフリーの写真家として活動を始め、1967年に30歳を機にニューヨークへわたる。そこでアンダーグラウンド映画を上映する映画館で切符売りのアルバイトなどしながら、森永はニューヨークの街を撮影する。

一年半のニューヨーク滞在で撮影した写真は、帰国後の1969年銀座ニコンサロンで｢モーメント・モニュメント｣と題した写真展を開催、翌年｢日本写真批評家協会新人賞｣を受賞する。今年は森永純没後5周年、撮影から56年のときを経て、森永純の真のデビュー作を自身による渾身のプリントで公開する。