東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで日本初個展となるサム・フォールズ展を開催している。当初3月2日までだったが9日まで延長された。本展ではペインティング作品と、陶のフレームと写真を組み合わせた新作を発表。
フォールズの制作過程はとても特徴的だ。地面に置いたキャンバスの上に、染料と、そこに生えている草花や枝などの植物を一緒に配して一晩ほど放置し、その後植物を取り除く。雨や雪、霧、朝露など、そのときどきの大気の状況により染料が変化していき、画面に有機的な自然の輪郭が現れる。生と死の循環のメタファーに満ちるのだ。
日本では2023年虎ノ門ヒルズの車寄せの大きな陶板制作や、森美術館「ワールドクラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」に出展し話題となったフォールズ。ルイ・ヴィトンのバッグ・カプシーヌのコラボレーションやドリス・ヴァン・ノッテンのロサンゼルスのスペースThe Little Houseで個展を行うなど多角的に活動している作家だ。
会期延長のこの機会にぜひ訪れてみてほしい。
タイトル | サム・フォールズ展 |
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会期 | 2024年2月3日(土)〜 2024年3月9日(土) |
会場 | 小山登美夫ギャラリー六本木(東京都港区六本木6-5-24 complex665 2階) |
時間 | 12:00〜19:00 |
休館日 | 日・月曜日、祝日 |
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