写真家、白石晋一朗による個展「holon 2019-2023」が、東京・渋谷のギャラリー、HECTAREで開催中。会期は2024年3月31日(日)まで。
2019年の渡独以降、ベルリンを拠点にヨーロッパ各国を旅し、さまざまな国でフィールドワークを行ってきた白石。昨年タンザニアとケニアを訪れたことで、これまで抱いていた現実世界に対する漠然とした思いがより明確になったという。本展では、「holon(亜全体)」という言葉をキーワードに、この5年間の旅を通して撮りためた写真にコラージュを取り入れ、土地、人、物、時間などの要素を重ね合わせた写真を展示する。「holon」とは、ギリシャ語で「全体」を表す「holos」と「部分」を表す「on」が結びついて、全ての物事は全体と部分が混じり合った存在であると同時に、それぞれの「部分」が階層構造によって有機的なつながりを持っていることを意味し、「個にして全、全にして個とは何か」を問いている概念である。
また白石は、2024年4月13日(土)~5月12日(日)にかけてKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭と同時開催されるKG+SPECIALのプログラムの一環として、THE NORTH FACE STANDARD KYOTOにて個展「地/図のあいだで」を開催する。本展では白石がアイスランドでの旅の最中に感じた、多くの観光客が実際の名所を目の前にすると、パソコンや携帯で見たことがあるはずなのに、捕獲するようにシャッターを押してしまうような、私たちに内在する原始的欲求を掘り下げている。これまで風景写真と向き合い続けてきた白石の新境地となるふたつの展示を要チェックしよう。
タイトル | 「holon 2019-2023」 |
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会期 | 2024年3月19日(火)〜2024年3月31日(日) |
会場 | HECTARE(東京都渋谷区神山町40-2 DEAR J1 渋谷 1F) |
時間 | 13:00~19:00 |
休館日 | 月曜日 |
料金 | 無料 |
URL |
タイトル | 「地/図のあいだで」 |
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会期 | 2024年4月13日(土)~5月12日(日) |
会場 | THE NORTH FACE STANDARD KYOTO(京都府京都市中京区坂井町 450) |
時間 | 12:00~19:00 |
休館日 | なし |
料金 | 無料 |
URL | https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2024/shinichiro-shiraishi/ |