東京・尾久のギャラリーOGU MAGにて9月5日より吉江淳の写真展「出口の町」が開催される。また同タイトルの写真集が9月6日に発刊される(ふげん社)。
ステイトメント
生まれ育ち、今も暮らすこの地域は関東平野の端にあって、大いなる自然も都市的景観も持ち合わせていない。
ポンプ式に様々な事物が届けられ、それらが押し出された町の端では人工と自然、中心的と局所的、新しいものと古いものが入り混じる汽水域のような境界が見え隠れしている。
一方、町の外れには利根川が流れている。源流から河口への雄大な流れの循環から90°視点を変えてみれば、そこは町から様々なものが流れ着く最終地だ。消化しきれなかった我々の生活排泄物とも呼べる澱が草むらに覆われ点在している。県境でもある川は低い土地であり、町の出口と呼んでよい場所だ。
この地域には決して魅力的な景色があるわけではない。多くの人が「何もない」という土地にはしかし、何もない景色があって、私にとっては、明媚な風景よりも自然について、都市的な風景よりも生について強く響いてくる。
タイトル | 吉江淳 写真展「出口の町」
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会期 | 2024年9月5日(木)~9月15日(日)
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時間 | 13:00~19:00(最終日は18:00まで)
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場所 | ギャラリーOGU MAG(東京都荒川区東尾久4-24-7 )
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休廊日 | 月~水曜日 |
料金 | 無料 |
URL |