東京・恵比寿のギャラリーMEMで名古屋を中心にして興った前衛写真運動に関わった主要な写真家の、戦前から戦後初期の作品を紹介する展示「名古屋:前衛写真の系譜 1930〜50年代」が1月26日(日)まで開催中だ。
1930年代に本場のシュルレアリストたちの作品が日本で本格的に紹介されるようになり、写真においても『フォトタイムス』『カメラマン』などの写真雑誌で前衛写真やシュルレアリスムをめぐる座談会が企画され、新しい写真運動が興った。
本展では、坂田稔、後藤敬一郎、高田皆義、田島二男、服部義文、山本悍右といった、前衛写真運動に関わった名古屋の写真家たちの作品を展示。当時の社会情勢下において、前衛表現が弾圧され、報道写真が奨励されるなか、時代の波に翻弄されながらも、戦前から戦後にかけてそれぞれの写真表現を追求した軌跡を追う。
会場には、その多くがヴィンテージプリントである38点の作品に加え、雑誌や会場写真などの当時の資料が並び、会期最終日の1月26日には竹葉丈(名古屋市美術館学芸員)、弘中智子(板橋区立美術館学芸員)によるトークイベントも予定されている。
タイトル | 名古屋:前衛写真の系譜 1930〜50年代 |
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場所 | MEM(東京都渋谷区恵比寿1–18–4 NADiff A/P/A/R/T 3F)
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会期 | 1月7日(火)~1月26日(日)
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時間 | 13:00〜19:00 |
休館日 | 月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊) |
料金 | 無料 |
URL |