東京・代田橋のflotsam booksにて3月21日より写真・映像作家の髙田将伍と映像作家の佐藤友理による2人展「記録と記憶のあいだに」が開催される。
髙田が「iPhoneによる記録の意義」を、佐藤が「静止と死からの逃避」をテーマにした映像作品を発表し、記録と記憶に対する新たな視点を提示する。また写真家の鈴木親が本店に以下のテキストを寄せた。
「絶対的に静止している、と言えるような物体は存在しない」
相対性理論では、ある視点から見れば止まっているように見える何かでも、別の視点から動いて見える。どちらの視点も間違いではない。
つまり「誰から見ても止まっている物体」というものは無いということである。
矛盾する量子力学を用いても原子は振動して常に動いており、このことから動画は世界の理を捉えることにもっとも優れたものの一つであると言える。
そして、動画という言葉は、動く画(え)であり、英語にするとmotion pictureになる。
常に動いている何かを止めたものが写真である。その写真が動いたものが動画なのである。
質量の違いなのか概念の違いなのか分からないが、動画は写真の軽やかさに憧れ、写真は動画の重厚さに憧れる。
鈴木親
タイトル | 髙田将伍・佐藤友理 二人展「記録と記憶のあいだに」 |
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場所 | flotsam books(東京都杉並区和泉 1-10-7) |
会期 | 3月21日(金)〜3月30日(日)
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時間 | 14:00〜20:00 |
休館日 | 水曜日 |
料金 | 無料 |
URL | https://www.flotsambooks.com/ |