京都・青艸堂のギャラリー「Seisodo Studio」にて、台湾の写真家・牧師、馮君藍(フォン・ジュンラン)の日本初個展が9月27日より開催される。
本展は、美術や写真に関連する仕事に携わった後に牧師となった馮が、教会の信徒や友人をモデルに約20年にわたり撮影し続けてきたポートレイトシリーズ作品『微塵聖像』からの展示。
2016年に中国で発表されて以来、各方面で注目を集めている本作の撮影場所は台北の士林にある彼の教会。作品の大部分は彼が長年愛用しているニコンFM2、標準レンズ、反射板、遮光布、そして大きな窓からの自然光というシンプルな環境で撮られている。
それぞれのポートレートは聖書の物語がモチーフとなっており、馮は聖書特有の人間観を表現しようと試みる。それは混沌とした霊長類としての人間ではなく、欲望に突き動かされる主体でもなく、道具を使う文化的な動物でもない。ただ光によって照らされた微粒子であり、それは物質と霊的なものとが混ざり合った存在だ。
『微塵聖像DUST ICON』と同タイトルの写真集が、2024年に青艸堂から出版されている。
タイトル | 馮君藍作品展『微塵聖像DUST ICON』 |
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場所 | Seisodo Studio(京都市上京区讃州寺町244-2) |
会期 | 9月27日(土)~12月28日(日) |
時間 | 13:30〜17:30(土日18:00まで) |
休廊日 | 月曜日 |
料金 | 無料 |
URL | https://www.seisodokyoto.com/ |