東京・中野のスタジオ35分にて11月19日より横田大輔の写真展「植物、多摩川中流域」が開催される。
横田はこれまで、写真の複製や劣化といったプロセスを反復することで生じるイメージやフィルム、印画紙といった写真感材そのものを暗室で変質させる手法により、写真が変容していく過程そのものを作品化してきた。「写真とは何か」という媒体
への根源的な問いを投げかけてきた。
その一方、近年横田が取り組むのは、多摩川中流域とそこに自生する植物を対象としたシリーズ。本作では大判カメラ(4×5)を用い、現地の風景と植物に直接向き合う。中でも、カラシナの撮影を繰り返す姿勢には、日常的な雑草の存在を超えて、横田自身の知覚と視線が強く引き寄せられている。それはまるで「カメラで世界を見るとはどういうことか」という、視覚と写真の根本的な問題へと立ち戻るかのようだ。
本作は、横田の現在の制作における重要な局面を示すと同時に、今後の方向性を示唆するものでもある。
| タイトル | 横田大輔 写真展「植物、多摩川中流域」 |
|---|---|
| 場所 | スタジオ35分(東京都中野区上高田5-47-8) |
| 会期 | 11月19日(水)~12月27日(土) |
| 時間 | 16:00~22:00 |
| 休み | 日~火曜日 |
| 料金 | 1ドリンクオーダー制 |
| URL | https://35fn.com/ |
