愛知県岡崎市を舞台に、若手作家と学生が「風景」を再考するリサーチ型展覧会「まなざしの距離—わたし/たちが立つ、岡崎の風景をたぐって」が、2月19日から28日まで岡崎市美術館で開催される。
徳川家康生誕の地として知られる岡崎は、城下町の歴史や産業の記憶、そして都市と里山をつなぐ川の風景が重層的に存在する地域だ。本展は、そうした岡崎の文化や土地性に、参加作家たちがフィールドワークを通して向き合い、それぞれの視点から立ち上げた問いを作品として提示する。
参加作家は、写真、映像、インスタレーション、メディアアートなど多様な手法を用い、街中から中山間地域までを歩きながら、石切場や和ろうそく工房、乙川沿いの風景など、人々の暮らしと密接に結びついた場所をリサーチ。その過程で得られた知見や関心は、完成作品のみならず、パネルや映像によってプロセスとしても紹介される。出品作家には、キヤノン写真新世紀2020グランプリ受賞作家・樋口誠也や、国内外の映画祭で作品が上映されているアニメーション作家・武馬由季が参加。
本展が目指すのは、風景を「説明」や「観光情報」として消費することではない。複数のまなざしが交差することで、個と集合、過去と現在を往還しながら、「わたしたち」が立つ場所をあらためて問い直すことにある。また、市民参加型の関連プログラムでは、来場者自身の視点から切り取られた岡崎の風景も展示に組み込まれ、地域に対する多層的な風景像が浮かび上がる。
若手作家と地域、そして鑑賞者の視線が重なり合うことで立ち上がる、新たな岡崎の風景。その距離感を体感する試みとなるだろう。
| タイトル | まなざしの距離—わたし/たちが立つ、岡崎の風景をたぐって |
|---|---|
| 場所 | 岡崎市美術館 本館1階 第1・第2展示室(愛知県岡崎市明大寺町字茶園11-3) |
| 会期 | 2月19日(木)~28日(土) |
| 時間 | 10:00~19:00(最終入館17:30) |
| 休み | 2月23日(月) |
| 料金 | 無料 |
| URL | https://manazashi-no-kyori.studio.site/ |
