14 March 2026

光学装置と“潜像”の概念から見ることの時間性を問い直す鈴木のぞみ展

14 March 2026

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The Rings of Saturn:子ども用の虫眼鏡ーベルファストの太陽_撮影:木暮伸也

©︎Nozomi Suzuki|Photo: Shinya Kigure

鈴木のぞみの個展「Slow Glass—Afterglow: Transmission, Reflection, Refraction」が3月21日から東京・中目黒のPOETIC SCAPEで開催される。

鈴木は、露光によって生まれながら現像されるまで見ることのできない「潜像」という写真の原理に着目し、光によって顕在化するイメージを事物の内部に蓄えられた時間の痕跡として捉えてきた。ピンホールによる倒立像、光の投影、ガラスにおける透過・反射・屈折といった身近な光学現象は、彼女の作品における重要なモチーフとなっている。

本展の中心となるのは、19世紀以降に実際に使われてきた光学機器を用いて制作された新作群。鏡や窓、レンズといった装置は、近代において人間の視覚を拡張し、世界の認識の枠組みを形成してきた。本展ではそれらの装置を現代において再び像を結ぶ媒介として提示し、視覚の歴史と現在の可視性の環境との関係を探る。

展覧会タイトルは、北アイルランドの作家ボブ・ショウによるSF短編小説『Light of Other Days』に着想を得ている。物語に登場する“Slow Glass”とは、過去の光が遅れて届くという架空のガラスのこと。鈴木はこの概念を手がかりに、見るという行為の背後にある時間の蓄積や、歴史と個人のまなざしの関係を浮かび上がらせる。

また4月18日18時からギャラリートークを開催予定(1500円)。

タイトル

鈴木のぞみ「Slow Glass—Afterglow: Transmission, Reflection, Refraction」

場所

POETIC SCAPE(東京都目黒区中目黒4-4-10 1F)

会期

3月21日(土)〜4月26日(日)

時間

13:00~18:00

休み

月・火曜日、祝日

料金

無料

URL

http://www.poetic-scape.com/

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