イメージフォーラムで5月に行われたレイトショーで、その未知なる映画体験が話題を呼び、連日満席となった『KUICHISAN』と『TECHNOLOGY』。6月30日(土)より遠藤麻衣子監督によるこの二作品の再上映が決定した。
沖縄を舞台にした『KUICHISAN』、アイスランドとインドで撮影が敢行された『TECHNOLOGY』。映像と音が無秩序でありながら見事に融合し、シーンひとつひとつが研ぎ澄まされたセンスで構成された映像体験は、我々の既成概念を軽く飛び越えてしまう。あらゆる音色に彩られ、過去を遡るときの感覚のように、記憶の断片が脈絡無く続いていく両作。様々なジャンルを滑り抜けた、ここでしか経験できない幻想記録映画となっている。
遠藤麻衣子監督はニューヨーク、インディペンデントシーンからデビューした映像作家。『KUICHISAN』にて長編デビューし、同作はチェコのイフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭にてグランプリを受賞するなど絶賛された。アメリカから帰還後、日仏合作で長編二作目となる最新作『TECHNOLOGY』を完成させ、今回が日本劇場デビューとなる。
『KUICHISAN』の撮影は『グッド・タイム』のショーン・プライス・ウィリアムズ、出演は映像・舞台問わず活躍している李千鶴。『TECHNOLOGY』では『ゼロ・グラビティ』『メッセージ』を手掛けたニコラス・ベッカーが音響デザインを担当。主演はモデル・女優・アーティストと多彩な才能をみせるインディア・サルボア・メネズ。両作品ともに音楽を担当するのは、アルバム『UNBORN』『MOON』で音楽界を揺るがし続ける服部峻。
現地で出会った人々をキャスティング、撮影地の空気を如実に捉えながらどこでもないどこかの物語を形成するこの二作品は、そこに世界中のアートシーンで活躍する表現者を集結させその才能を爆発させた、時代や場所をも超越するパワフルでオリジナリティ溢れる衝撃作となった。
タイトル | 『TECHNOLOGY』『KUICHISAN』 |
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公開 | 2018年6月30日(土)~7月20日(金) |
会場 | シアター・イメージフォーラム(東京都) |
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