ホンマタカシ初の音楽ドキュメンタリー
『アヤクーチョの唄と秩父の山』公開決定

アヤクーチョとは、ケチュア語で「死者が集まる場所」という意味であるペルー南部・アンデス山脈の山中に位置する町の名前。埼玉県・秩父に移り住んだアヤクーチョ出身の歌手イルマ・オスノは7年ぶりに里帰りを決意。帰郷によって浮かび上がるのは、かつてその地域を暴力で支配した「センデロ・ルミノソ」による傷跡と、社会の現状に対して音楽で抵抗した人々の姿だ。

本作『アヤクーチョの唄と秩父の山』では、ホンマタカシがペルーと秩父というまったく無縁であるはずのふたつの土地を結ぶ一人の女性の屈託のない生き様を鮮やかに映し出し、音楽とともに強く生きるアヤクーチョの人々の姿をありありと描いた。

2002年よりホンマが写真活動と平行して制作し続けてきた、写真、映画、インスタレーションと作品形態や発表の場を変化させながら探求を続ける「ニュードキュメンタリー」シリーズ最新作である本作は、ホンマ自身初めての音楽ドキュメンタリーとなる。

本上映会では、主演のペルー出身の歌手イルマ・オスノによるライブパフォーマンスと、ゲストを招いたトークも開催予定。