齋藤陽道のドキュメンタリー映画『うたのはじまり』が、2月22日(土)からシアター・イメージフォーラムほか大阪、愛知、京都で順次公開される。
齋藤は1983年、東京都生まれの写真家。都立石神井ろう学校卒業し、2010年に第33回キヤノン写真新世紀優秀賞を受賞。2013年、ワタリウム美術館にて大規模個展「宝箱」を開催。昨年12月下旬には写真集『感動、』(赤々舎)を刊行した。
20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ“ろう”の写真家・齋藤。同じ“ろう”の写真家である齋藤の妻・盛山麻奈美との間にの息子を授かる。“聴者”だった。
本作は、幼少期より対話の難しさや音楽教育への疑問にぶち当たり「うた」を嫌いになってしまった齋藤が、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、ある変化が訪れ、生後間もない息子の育児を通して、嫌いだった「うた」と出会うまでを切り取った記録。抱いた赤子に突然泣かれ、ふと子守歌がこぼれる、誰にでもある経験。音は「どんな色をして、どんな形をしているのだろうか?」。無意識に現れた「うた」は一体どこから来たのか。
監督は、古川日出男らによる朗読劇「銀河鉄道の夜」の活動を二年にわたり追ったドキュメンタリー映画『ほんとうのうた』(2014)、七尾旅人が戦死自衛官に扮したライブ映像作品『兵士A』(2016)などの河合宏樹。
>齋藤陽道のオンラインギャラリー「IMAGRAPHY」はこちら
タイトル | 『うたのはじまり』 |
---|---|
公開 | 2020年2月22日(土) |
会場 | シアター・イメージフォーラムほか順次公開 |
URL |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。