杉本博司著『江之浦奇譚』が、岩波書店より10月9日(金)に発売される。
本書は、構想から20年の歳月をかけて開館に至った「小田原文化財団 江之浦測候所」の馴れ初めから現在を、数々の逸話を交え296ページにわたって繰り広げられる壮大な物語。各章に美しい図版と自作の和歌が添えられ、表紙には茶室「雨聴天」の腰張り写真をあしらった著者自装による贅沢な1冊となっている。
能に文楽、バレエの演出、普請道楽、骨董三昧、作庭、料理と、多才な数寄者、稀代の芸術家・杉本博司は何を考え、何を重んじてきたのか。さて、その正体は一体何者なのか。本書には、自身「遺作」と位置付ける江之浦測候所に引き寄せられたモノたちが語る因縁譚が盛りだくさん。和歌と文、写真が渾然一体となったファン垂涎の書でもあり、いま、もっとも影響力を持つ日本を代表するアーティストの解体新書のようでもある。
タイトル | 『江之浦奇譚』 |
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発売日 | 2020年10月9日(金) |
料金 | 2,900円+tax |
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