『IMA』Vol.35は、国内外のミレニアルズからZ世代の写真家たちをフィーチャー。いつの時代でも若い世代が既存の価値観を覆し、さまざまな新しいムーブメントを起こしてきた。2020年代のいま、世界中がコロナという未曾有の脅威に疲弊する中で、国家間の緊張関係や、根深い差別から目を背けることなく、ブラックライブスマター、ジェンダーギャップ、あるいは環境問題に若者たちが声を上げている。人口の大多数を占める彼らは、ポストデジタルで、ソーシャルネットワークネイティブとしての圧倒的な発言力を持つ。
今号では、写真を通して黒人のユートピアを夢見るタイラー・ミッチェル、アラブのアイデンティティを模索するファラ・アル・カシミ、夢や言葉の断片をインスピレーション源に独自の世界を描く濵本奏など、写真の未来を明るく照らす多くの写真家を紹介。写真表現のジャンルでも明らかな存在感を示し始めた若い才能たちの静かなる主張を、ここに集めた。デザインも大幅にリニューアルした『IMA』の3年ぶりとなる若手作家特集をお見逃しなく!
今号から『IMA』は、ケース入りの仕様に。2種類の表紙にも注目ください! ケースの中には、雑誌の他に三ツ谷想の写真集『SCENARIO OF REPRINT』、アーティストユニットSystem of Cultureのポストカードも入っています。
また、IMA ONLINEでは『IMA』Vol.35からの一部転載記事、同誌に関連する新規のインタヴューも掲載予定。そちらもあわせてお楽しみください。
▼IMA Vol.35特集
・現実を超越した理想の世界を描くユース写真家たち
・「写真」の可視化と民主化の先の透明さ