金仁淑(キム・インスク)が第48回木村伊兵衛写真賞を受賞した。同賞は2023年に優れた作品を発表した写真家が対象。ノミネート6人(うつゆみこ、金川晋吾、金仁淑氏、清水裕貴、中西敏貴、村越としや)の作品から、選考委員4人(大西みつぐ、長島有里枝、澤田知子、今森光彦)が討議し、決定した。
金の対象作は、10チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション「Eye to Eye」、写真と4チャンネルのビデオで構成されるインスタレーション「Between Breads and Noodles」。また、受賞作品展が4月26日から5月9日までソニーイメージングギャラリー銀座で開催される。
金仁淑は1978年大阪生まれ。2005年韓国・漢城大学芸術大学院修了。現在はソウルと東京を拠点に活動している。多様な「個」の日常や記憶、歴史、伝統、関係性、共同体の中に存在する個々のアイデンティティなどをテーマに、移民や地域のコミュニティーの人々とコミュニケーションを基盤としたプロジェクトを行う。