05 January 2025

2025年上半期に見るべき展示【海外編】最注目の写真家や伝説の写真家の回顧展など

05 January 2025

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2025年上半期、海外で開催される展覧会や写真祭をまとめました。新鋭作家の大規模個展から伝説の写真家の回顧展まで、注目の展覧会が並びます。写真展をきっかけに、世界の出来事に目を向けてみてはいかがでしょう。

マイノリティにカメラを向ける最注目の写真家の大規模個展

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Zanele Muholi Qiniso, The Sails, Durban 2019 © Zanele Muholi Courtesy of the Artist and Yancey Richardson, New York

現在最も高く評価されている写真家の一人であるザネレ・ムホリ。イギリス・ロンドンのTate Modernで彼女のキャリアを振り返る大規模な個展が開催される。自らをビジュアル・アクティビストと称し、南アフリカの黒人レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、クィア、インターセックスのコミュニティの生活を記録してきたムホリ。本展では、第58回ヴェネツィア・ビエンナーレでもフィーチャーされた、現在進行中のセルフポートレイトシリーズ《Somnyama Ngonyama》(黒き雌ライオン、万歳)をはじめ、過去作から最新作まで260点以上の写真を展示し、ムホリのこれまでのキャリアを余すところなく紹介する。

タイトル

ザネレ・ムホリ展

会期

2024年6月6日(木)~2025年1月25日(土)

時間

10:00–18:00
※金、土曜は22:00まで。

場所

Tate Modern(Bankside, London SE1 9TG)

料金

£18

休館日

無し

URL

https://www.tate.org.uk/whats-on/tate-modern/zanele-muholi

アーヴィング・ペン生誕100周年写真展!ポートレートから静物まで代表作が展示

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Irving Penn (American, 1917–2009)
Nude No. 72, New York, 1949–50
Gelatin silver print
15 5⁄8 × 14 3⁄4 in. (39.7 × 37.5 cm)
The Metropolitan Museum of Art, New York, Gift of the artist, 2002
© The Irving Penn Foundation

スペイン・ガリシア州 ア・コルーニャのMOP(Marta Ortega Peréz) Foundationでアーヴィング・ペンの生誕100周年記念展が開催中。1930年代後半から21世紀最初の10年間にわたり、カメラの向こう側にある彼のキャリアの全時代を捉える。マレーネ・ディートリッヒやオードリー・ヘップバーンといった映画界の重鎮、ジャンニ・ヴェルサーチェ、イッセイ・ミヤケ、イヴ・サンローランといった名だたるデザイナー、トルーマン・カポーティ、ジョーン・ディディオン、サルバドール・ダリ、ザハ・ハディド、リチャード・アヴェドンといった重要な作家やアーティストなど著名人、また商売道具を持った労働者などのポートレート、抽象的なヌード、花、看板、路上のゴミなどで構成された初期の街頭ドキュメンタリーなど、ファッション研究と緻密な静物画を含む約175作品が一堂に会する。

タイトル

アーヴィング・ペン:生誕100周年記念展

会期

2024年11月23日(土)〜2025年5月1日(木)

場所

MOP Foundation(Av. Porto da Coruña, 15006 A Coruña, Spain 15006)

URL

https://themopfoundation.org/en

未公開作品を含む伝説の写真家 ロバート・フランクの回顧展!

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Robert Frank. Mabou Winter Footage. 1977. Gelatin silver print, 23 11/16 × 14 3/4" (60.1 × 37.5 cm). The Museum of Modern Art, New York. Purchase. © 2024 The June Leaf and Robert Frank Foundation

ニューヨーク近代美術館(MoMA)では、伝説のフォトグラファー、ロバート・フランクの回顧展が開催中だ。生誕100周年を記念し開催される本展は、1958年に画期的な写真集『The Americans』を出版して以降の、フランクの60年間の活気に満ちたキャリアを探り、彼の膨大な作品に新たな視点を提供する。初公開作品を含む、亡くなった2019年までの作品約200点が並び、写真、映画、書籍などの媒体を横断したフランクのたゆまぬ実験の軌跡を辿る。

タイトル

ロバート・フランク:Life Dances On 生誕100周年記念展

会期

2024年9月15日(日)〜2025年1月11日(土)

時間

10:30ー17:30
※金曜は20:00まで。

場所

MoMA(11 West 53rd Street, New York, NY 10019)

料金

大人:$30
65歳以上:$22
学生:$17
16歳以下:無料

休館日

無し

URL

https://www.moma.org/

ボブ・マーリーやセックス・ピストルズを撮ったデニス・モリスの個展がフランスLa MEPで

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フランス・パリのヨーロッパ写真美術館(La MEP)で開催が予定されているのが、ジャマイカ系イギリス人の写真家デニス・モリスによるフランス初の個展。本人のロンドンでの青春時代を捉えたコレクションや、ボブ・マーリーとセックス・ピストルズのポートレートなどの写真を通して英国黒人文化の本質を捉えるモリス。ポスト植民地時代のイギリスの社会変化をイメージに変換する彼の能力と、音楽的カウンターカルチャーへの貢献を象徴する展示になる。

タイトル

デニス・モリス ー Music + Life

会期

2025年2月5日(火)〜5月18日(日)

時間

水、金曜 11:00~20:00
木曜 11:00~22:00
土、日曜 10:00~20:00

場所

La MEP(5/7 rue de Fourcy, 75004 Paris, France)

料金

13€

休館日

月、火曜

URL

https://www.mep-fr.org/en/event/dennis-morris-music-life-2/

マグナム・フォト会員 サキル・カデルが写す人間の悲しみと力強さ

SK

パレスチナ系オランダ人写真家サキル・カデルの美術館での初の個展がオランダ、アムステルダムのFoam写真美術館で開催される。マグナム・フォトのパレスチナ系初の会員であるカデルは、パレスチナ占領中に突然命を絶たれた人々と、彼らが残してきた人々の物語に光を当てた作品の中で、生と死の繊細な境界を掘り下げ、戦争と避難の恐怖の中にある日常の悲しみに光をあてる。家族の物語を愛、悲しみ、回復力という普遍的な人間の側面から、そこにある生々しさと人間の力強さを表現する。

タイトル

サキル・カデル ー Yawm al-Firak

会期

2025年2月7日(金)〜5月14日(水)

時間

10:00-18:00
※木、金曜は21:00まで。

場所

Foam Museum(Keizersgracht 609, 1017 DS Amsterdam, Netherlands)

料金

一般15€
学生12€
18歳以下無料

休館日

無し

URL

https://www.foam.org/events/sakir-khader

“見る”ことだけでなく“買う”体験を楽しむニューヨークの写真祭

AIPAD

世界トップクラスの写真ギャラリーがニューヨークのパークアベニュー・アーモリーに集結し、優れた作品を展示・販売するイベントAIPAD。1980年から開催される歴史ある写真祭で、他の写真祭が展示や教育的プログラムを重視する一方で、AIPADは販売に重きを置いていることが最大のポイント。アーティスト、キュレーター、ディーラー、コレクターを招いたパネルディスカッションやトークが開催され、コレクター志向の強い写真祭ならではの業界の最新トレンドをキャッチすることができる。

タイトル

AIPAD

会期

2025年4月23日(水)〜4月27日(日)

場所

ニューヨーク・パークアベニューアーモリー

休館日

無し

URL

https://www.aipad.com/

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