インベカヲリ★の作品集『理想の猫じゃない』が赤々舎から刊行された。
大きな話題を集めた前作『やっぱ月帰るわ、私。』から4年、インベカヲリ★はHPに応募してくる女性たちとポートレートの撮影を続けた。人と人、人と社会の関わりのなかで生じる揺れや問いや矛盾を抱いて、女性たちはインベの前に現れる。
例えマイナス面であってもそれを表現したいと願うそれぞれの女性の姿が、話し合いを重ねて生み出されたイメージとなり、写真の中に、そして言葉の中に立ち現れる。それは、被写体と写真家という位置付けを超えた創造であり、ドキュメントと虚構を新たな方法で重ね合わせるものだ。
本書は、インベカヲリ★と62人の女性によるポートレートと、女性たちの話し言葉によるテキストで構成。写真、作品タイトル、テキストが織り成す、フィクションとノンフィクションのせめぎあい。時代に刻まれた鮮やかな肖像が本書を通じて立ち現れる。
タイトル | 『理想の猫じゃない』 |
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出版社 | |
価格 | 3,200円+tax |
出版年 | 2018年 |
仕様 | ソフトカバー/260mm×210mm/154ページ |
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