国際的写真家集団「マグナム・フォト」正会員を務めるカナダ人フォトグラファー、クリストファー・アンダーソンの作品集『APPROXIMATE JOY』がSTANLEY/BARKERから刊行。
本書は永久に続く改革の真っ只中にある現代中国の姿をとらえている。至近距離で人物をクローズアップし、余白をぎりぎりまで切り落としたイメージには、あらゆる文脈が取り払われた親密な距離感が漂う。人の顔を照らし出している人工の光を除いては、物理的な形の持つ官能的な情報を際立たせることに徹している。
アンダーソンの写真は、他人の顔をじっと見つめてこの人は誰なのか、写真を撮られたときに何を考えていたのか想像を巡らすという不謹慎な喜びを味合わせてくれる。人がすることを記録するのではなく、むしろ繋がりや自己認識を追い求める行為そのものである。
タイトル | 『APPROXIMATE JOY』 |
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出版社 | |
価格 | 7,600円+tax |
出版年 | 2018年 |
仕様 | ハードカバー/309mm×256mm/120ページ |
URL | https://ja.twelve-books.com/collections/all/products/approximate-joy-by-christopher-anderson |
2021年3月以前の価格表記は税抜き表示のものがあります。予めご了承ください。